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井田幸昌展
Panta Rhei
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パンタ・レイ − 世界が存在する限り
本プロジェクトは、画家・現代美術家である井田幸昌氏の作品を京都市京セラ美術館で展示するための会場設計である。展示会場は、ハイサイドライトからの自然光が特長な、大きさや開口位置が異なる6つの独特な細長い回遊式展示室で構成されていた。井田氏の作品は、絵画や立体作品など多岐にわたる。今回の展示では、6つの作品タイプを展示し、それらをどのように配列するかについての設計打ち合わせが重ねられた。作品とは別に、エントランス、ショップ、音声ガイドコーナーの設置が必要とされていた。これらの条件から、会場を9つのスペースに分け、作品を展示することとなった。

9 つのスペースは以下のように構成される。まず来館者がエントランスに入ると、曲線を描いた壁に包まれ、 次の展示室へ導かれる。

最初の展示室であるROOM1に入ると、来館者は作品が向かってくるような迫力のある展示に驚かされる。ここから、来館者は井田氏の作品の深遠な世界に誘われる。

ROOM2では、等間隔に並ぶブロンズ作品を周遊しながら鑑賞する。

ROOM3では、黄色の壁が展示に対する期待感や幸福感を抱かせる。

抽象作品が壁一面に展示されたROOM4は、壁と作品が一体化しているようである。この展示方法により、来館者は作品を近くで鑑賞したり、遠くから鑑賞を行う。
